AGA治療を受ける病院の選び方
病院に通う方法で、AGA治療を受けたいと考える人も多いと思います。
現在の病院で受けられる薄毛診療の内容としては、プロペシアとミノキシジルを処方する方法が主流となっています。
ただし、どこの医療機関に通ってもこれらの治療薬の処方が受けられるわけではありません。
皮膚科や内科
主に受診するべき診療科目は皮膚科や内科と言えますが、どこの病院に通っても薬の処方が受けられるわけではないことを知っておいたほうが良いです。
確実に病院に通う方法で薄毛を改善したいのであれば、事前にAGA治療を受けられる医療機関かどうか確認しておくことが大切です。
また、薬の処方を行っている医療機関を受診する場合であっても、薄毛が進行することを適切に分析できるところを選ぶ必要があります。
一般的な皮膚科や内科では、プロペシアの処方を行っているクリニックだったとしても、AGA(男性型脱毛症)についての知識が十分ではない医師もいるので注意が必要です。
通常の皮膚科であれば薄毛を専門的に診ているわけではなく、皮膚疾患やアレルギー、感染症や免疫の疾患などの治療を提供しています。
皮膚の病気に関しての治療を行うことが一般的ですので、AGAの知識を十分に持っているわけではありません。
特に治療薬に関してはアメリカで開発されたものが多く、正しく認識できていないことが考えられます。
従って、病院選びをするときには、専門の治療薬の処方に対応しているかどうか、症状に関して正確な知識を持っている医師がいるかどうかを確認することが重要です。
専門治療
主に処方される薬は、有効成分としてフィナステリドが配合されているものとなります。
ただし、フィナステリドの効果は薄毛の進行を食い止める作用を得るためですので、発毛作用を促進させるためにはさらなる治療を受けることが大切です。
皮膚科や内科では、プラスアルファをもたらしてくれるような診療方針を示してくれない可能性があります。
専門性の高い診療を行っているクリニックであれば、ミノキシジル成分が配合されている塗布剤の処方も行っています。
フィナステリドは抜け毛を食い止める働きがある医薬品ですが、ミノキシジルは血流を改善することによって発毛作用を促進させることができます。
フィナステリド成分が配合されているプロペシアとミノキシジルは、同時に併用することができますので、抜け毛の進行の予防と発毛を促進させる作用を同時に得るための治療法として有効です。
副作用の知識
医薬品を使用するときには、一定の割合で副作用が発症する可能性があります。
プロペシアやミノキシジルに関しても副作用として報告されている症状があり、薬の使用によって何らかの症状が現れたときには対応してもらうことが重要です。
それぞれの症状に対応するには、治療薬の知識が豊富なほうが良いですので専門のAGAクリニックのほうが安心できるでしょう。
プロペシアを服用することで現れる可能性のある副作用は、下痢や腹痛、頭痛、眠気などがあります。
そのほかに頻尿や胃痛症状、性欲減退、性機能障害(ED)の症状が現れる場合があることも報告されています。
また、男性ホルモンによって起こる薄毛を改善する薬ですので、女性が服用することは禁止されています。
妊娠中の女性が服用することや触れることは危険で、胎児に性機能障害が起こる危険性があるので注意しておかなければなりません。
皮膚に有効成分が付着しただけでも、体内に成分が吸収されますので触れるだけでも影響が出ます。
そのために保管方法に気を配っておくことも重要で、妊婦や小さな子どもが手の届かないところに置いておく必要があります。
これらの注意点について患者にわかりやすく説明してくれる医師がいるクリニックに通ったほうが安全です。
一般の皮膚科よりも専門のクリニックに通ったほうが良い理由の1つとして挙げられます。
AGA治療薬が開発されはじめたのは1983年ごろからで、元々は前立腺肥大症の改善薬として作られたものです。
FDA(アメリカ食品医薬品局)で認可を受けたのは1992年のことで、日本の厚生労働省に認可されたのは2005年です。
歴史的に古い薬というわけではありませんので、様々な知識について認識されていないことも多く、副作用について詳細な知識を持っている医師が所属しているところを選ぶようにしましょう。
実績の有無
皮膚科や内科には、薄毛で悩んでいる患者は頻繁に来院するわけではありません。
そのために脱毛症の診療に関する実績が豊富だとは言えません。
ひと口に薄毛といっても様々な症状があり、原因も個人ごとに異なっていることが考えられます。
人によってはAGAによって引き起こされているものではなく、食生活の乱れやストレスが溜まっていることで頭皮が薄くなっていることもあります。
症状に合わせた改善方針を示してもらえないと、患者個人に適した治療が行われるとは言えませんので、頭皮の症状や検査によって原因や改善策の提案を的確に行えるところに通う必要があります。
専門病院のメリット
検査がある
皮膚科や内科では、特別な検査は受けません。
AGA診療ガイドラインに沿った形で、頭頂部や生え際の確認をして薬を処方します。
専門性の高いクリニックであれば、血液検査や遺伝子検査を受けることができます。
様々な治療法がある
AGAに特化した治療方針を提案してくれます。
多くのクリニックではカウンセリングを受けてからの診療となりますので、方針や費用のことなど気になる点について詳細に質問ができます。
主な専門治療の内容としては、オリジナルカクテルの処方、育毛メソセラピー、HARG療法、自毛植毛などがあります。