ザガーロの副作用の主な症状や注意点とは
ザガーロは2016年より、AGAクリニックで販売されているAGA治療薬です。
これまでは、病院で処方されるAGA治療薬の代表的な存在はプロペシアでした。
しかし、ザガーロのほうが効果が高いと考えられているために、プロペシアを服用しても薄毛を改善できない人の場合には、ザガーロに切り替える人もいます。
AGA治療薬は効果が高い反面、副作用についても気になる薬と言えますので、薬の持っている詳細な情報を把握しておくことが大切になります。
副作用
ED(勃起不全、リビドー減退、精液量の減少)
ザガーロの服用者の中で最も発症しやすい副作用が、勃起不全を始めとしたEDです。
AGAは男性ホルモンが原因となって発症する薄毛ですので、治療薬には抜け毛が増える要因となる男性ホルモンが増えないための成分が使用されています。
男性ホルモンの生成を抑制できますが、反対にEDを発症してしまう可能性があります。
臨床試験の結果としては、副作用の発症者のうち、勃起不全になった者が約4%、リビドー減退を発症した者が約4%、精液が減少したものが約1%とデータが出ています。
プロペシアの副作用の場合には、全体で4%ほどの発症率となっているために、プロペシア1mgを服用するときと比較して、ザガーロのほうが副作用の発症率が高いと言えます。
薬の種類としては5αリダクターゼ阻害薬に該当するために、両者とも同じ種類のAGA治療薬となります。
ただし、プロペシアに使用されているフィナステリドが2型の5α-リダクターゼのみにしか効果がないのに対して、ザガーロに使用されているデュタステリドは、1型と2型の5αリダクターゼに作用するために、脱毛症の進行を止める効果が高いです。
そのほかの症状
服用者の中で1%以下の発症率となっている症状には、発疹や頭痛、抑うつ症状、乳房障害、
じんましん、かゆみ、むくみ、アレルギー症状、めまい、多毛症、精巣痛、肝機能障害などが挙げられます。
注意点
女性は服用できない
他のAGA治療薬と同様に、女性が服用することは認められていません。
妊娠中や授乳中の女性は、薬剤に触れてしまうことで胎児の男性機能に症状が出る恐れがあるために、薬に触れないようにしなければなりません。
未成年者は服用できない
未成年者が服用することは認められていません。
未成年者は性機能の未成熟であるために、服用してしまうと性機能の成長を阻害する恐れがあります。
薬剤の保管
子どもや女性の手の届かない場所に保管しておく必要があり、飲むときには分割しないことをおすすめします。
カプセルのまま服用する
ザガーロはカプセル化されている薬剤で、カプセルから出すことなく飲む必要があります。
カプセルから出してしまうと、有効成分が飛散してしまい、周囲の女性や小さな子どもに悪影響が現れる可能性があります。
継続して服用しなければならない
AGAを治療するために服用を開始した場合には、即効性があるわけではないために、最低でも半年以上の期間は飲み続けることがAGAを改善するための条件となります。
後遺症はあるのか
ザガーロは厚生労働省が承認している治療薬で、病院で処方を受けることができます。
AGAによる薄毛を改善できる効果については、すでに立証されていますが後遺症に関してはデータが出ていません。
従って、長期間にわたって飲み続けると、どのような後遺症があるのか正確な判断材料がないことが現状です。
EDを発症してしまうと男性機能の症状が改善できない場合もあるために、専門医のいるAGAクリニックに行って検査を受けてから服用したほうが良いでしょう。