プロペシアは女性でも使用できるの?【FAQ】
薄毛というと男性特有の悩みと思われがちですが、最近では薄毛で悩んでいる女性が増えていると言われています。
海外ではプロペシアという薄毛治療薬が開発されており、日本でも認可されているために病院での処方が開始されています。
しかし、プロペシアの副作用として女性が使用できない旨が記載されているために、服用することができません。
そもそもプロペシアとは
アメリカのファイザー社が男性の薄毛に関してのメカニズムを解明しており、睾丸内で生成される男性ホルモンのテストステロンが頭皮付近にある還元酵素の5αリダクターゼと結合することで、DHT(ジヒドロテストステロン)と呼ばれる男性ホルモンが生成されます。
このDHT(ジヒドロテストステロン)は、毛乳頭細胞に影響を与えることでヘアサイクルを乱します。
人間の頭皮のヘアサイクルは通常であれば何年もかけて伸びていくものですが、DHTの影響によってヘアサイクルが乱されてしまうことで、数か月で抜け落ちてしまいます。
これがAGAの影響で発症する薄毛のメカニズムとなります。
プロペシアには主成分としてフィナステリドが配合されており、この有効成分の働きによって、還元酵素の5αリダクターゼがテストステロンと結合することを阻害する効果があります。
5αリダクターゼの働きを弱めることでDHTの生成を抑制できるようになるので、AGAの原因を減少させて薄毛を食い止めることが可能になります。
従って、プロペシアによってAGA治療の効果があるのは男性のみと言えます。
薄毛で悩んでいる女性が服用したとしても、改善効果を得ることができません。
服用が禁止されている理由
フィナステリドの副作用の一種として、妊娠中の女性の体内に入ってしまうと男児の胎児に影響が出ると言われています。
フィナステリドは男性ホルモンの働きを弱める作用があるために、胎児が成分を吸収してしまうと男性機能に障害が出る恐れがあります。
妊娠をしていない場合であっても、将来的に妊娠したときに何らかの影響が出ることも考えられますので触れないように注意しなければなりません。
フィナステリドに関しては皮膚から成分が吸収されてしまうために、触ることも認められていません。
妊娠のときには子宮の内部で胎児は細胞分裂を行い、その過程の中で生殖器を形成します。
生殖器を作っていく段階でDHT(ジヒドロテストステロン)が必要ですので、成分の影響でDHTが減少してしまうと生殖器に影響が出ると考えられています。
そのために男性が服用するときにも、保管場所に気を配ることが大切です。
女性や小さな子どもと一緒に生活しているときには、必ず手の届かない場所に保管しておくことをおすすめします。
改善方法は?
プロペシアをはじめとしたAGA治療薬は、男性の薄毛に対してのみ有効なものですので、女性の薄毛には専用の育毛剤を使用することがおすすめです。
ベルタ育毛剤
ベルタ育毛剤は、女性の頭皮や育毛環境のことを考えて開発された育毛剤です。
無添加で作られており、育毛作用と頭皮ケア作用のある天然由来の成分が53種類配合されています。
全ての配合成分のうちの99.6%が天然由来成分となっており、敏感肌や乾燥肌の人、妊娠中、授乳中の方であっても安心して使える育毛剤となっています。
配合成分のうちの32種類をナノ化して使用していることで、毛穴の奥まで有効成分を浸透させることが可能です。
代表的な有効成分としてセンブリエキス、グリチルリチン酸2K、酢酸トコフェロールが使用されています。
マイナチュレ
マイナチュレは無添加を実現している育毛剤です。
香料やバラベン、石油系界面活性剤、タール系色素などを一切配合していないために、敏感肌の人でも使用できます。
育毛成分としてはセンブリエキス、酢酸トコフェロール、グリチルリチン酸ジカリウムが配合されています。
薬用育毛剤として厚生労働省の認可を受けており、薄毛やかゆみの予防、育毛作用を期待できます。
天然植物由来成分として、ビワ葉エキスやボタンエキス、ヒオウギ抽出液など27種類の成分が含まれています。
海藻が頭皮の改善に良いことは古くから知られていますが、マイナチュレの育毛剤には三石昆布が主成分として使用されています。
海藻が育毛に良い作用があるのは、フコイダンやミネラルなどの有効成分が含まれているためで、最も良い効果が期待できる海藻が三石昆布となります。
昆布にはベータカロテンやナイアシン、ビタミンB2、亜鉛などの成分が含まれていますので、頭皮環境を整えるために有効なものとして考えられています。
10種類のアミノ酸が含まれていることも、マイナチュレ育毛剤の特徴です。
アミノ酸は肌や髪を生成するための物質で、細胞の生成に深く関与しています。
マイナチュレに含まれているアミノ酸の種類は、リシンやブロリン、アルギニン、アラニンなどです。
パントガール
薄毛治療のために開発された飲む育毛剤として、パントガールがあります。
頭皮が薄くなる原因として、びまん性脱毛症や分娩後脱毛症などが考えられます。
これらの症状が現れているときには、専門のクリニックで処方を受けられる内服薬としてパントガールを服用することが有効です。
従来までであれば、薄毛治療の効果を得るための内服薬は、プロペシアなど男性用のものしかありませんでしたが、パントガールは女性が服用できるように作られています。