ロゲインは生え際の薄毛に有効か?
2019/01/15
抜け毛が気になり始めてきたときには、どこの部分が薄くなってきているか確認することが大切です。
薄毛には様々な要因があり、脱毛が増えている部位によって特徴の違いがあります。
頭頂部や前頭部、生え際が薄くなってきている場合
薄毛になりやすい部位として、頭頂部や前頭部、生え際があります。
これらの部位が薄くなるときに多い要因としては、男性型脱毛症(AGA)や生活習慣の悪化によるものが代表的な理由です。
男性型脱毛症(AGA)
AGAは別名で男性型脱毛症と呼ばれており、睾丸で生成される男性ホルモンのテストステロンが、毛根にあるとされる5α-リダクターゼと結びついて、DHT(ジヒドロテストステロン)に変換することが要因です。
髪の毛には毛周期(ヘアサイクル)が存在しており、成長期→休止期→退行期の順番に経過していきます。
成長期のうちに髪の毛が伸びますが、5αリダクターゼの作用によってDHTが増えると、毛母細胞に悪影響を与えます。
DHT量が増えることでヘアサイクルの中で、一番髪の毛が伸びる時期である成長期の期間が短くなります。
それによって、十分に成長しないうちに髪の毛が抜けてしまいます。
これがAGAによる薄毛の原因と考えられています。
AGAが要因の薄毛は、前頭部や頭頂部、生え際から脱毛が進行する特徴があります。
要因がAGAの場合には、5α-リダクターゼの作用を抑制する効果のある成分を使用した育毛剤を使うことが有効です。
生活習慣が原因の場合
日常生活の過ごし方が乱れているときには、睡眠不足や運動不足、ストレス過多、食生活の乱れによって血流が悪くなります。
他の生活習慣病と同じように、血管が詰まりやすくなることで、頭皮への栄養の供給が十分に行われなくなることが考えられます。
脂肪分の多い食事をすることで、頭皮の毛穴が詰まることや、皮脂の分泌が増えることで薄毛になりやすくなります。
生活習慣が乱れていることで起きる薄毛は、頭髪すべてに共通する要因になります。
ロゲインが有効な部位
頭頂部
ロゲインは厚生労働省が認めているAGA治療の効果があり、ロゲインは成分としてミノキシジルが含まれています。
頭頂部と前頭部の脱毛が起きているときは、男性ホルモンと5α-リダクターゼが原因のAGAに該当しますので、AGA治療の効果のある内服薬や育毛剤が効果的です。
ロゲインを塗布することで高い治療の効果が期待できる部位は、頭頂部となります。
頭頂部の薄毛は5αリダクターゼの影響を受けているものですが、DHTの量はそれほど多くないと考えられているために、ロゲインの使用によって改善効果が見込めます。
前頭部・生え際への効き目は?
頭頂部と比較したときに、前頭部・生え際はDHTの濃度が高いと言われています。
毎日継続して育毛剤を使うことで、前頭部・生え際であっても脱毛症の進行を止める作用が期待できる場合もありますが、発毛させることは難しいと考えられています。
前頭部・生え際の抜け毛を抑えるためには、ロゲインと併用してフィナステリドを含むプロペシアの服用が効果的です。
プロペシアの有効成分のフィナステリドは、5α-リダクターゼの働きを弱くすることができるので、DHTの量を減らせます。
プロペシアの作用で抜け毛を増えないようにしておいて、ロゲインを塗布することで相乗効果によって生え際の薄毛対策ができます。
プロペシアと併用する
生え際やM字ハゲに対して育毛剤だけの使用では、思ったほど発毛作用が得られない可能性があります。
そのためにフィナステリドが配合されている内服薬を飲むことで、DHTが増えないようにしてから、育毛剤を使うことがおすすめとなります。
原因がAGA以外の場合
薄くなっている頭皮の部位に関わらず、原因がAGAでなければプロペシアやロゲインは有効な対策とはなりません。
これらの医薬品はあくまでも男性ホルモンに起因する薄毛に対応しているもので、生活習慣の乱れが要因の薄毛については、センブリエキスやグリチルリチン酸などが含まれているチャップアップが有効です。
チャップアップはAGA以外の薄毛に対応しており、生え際対策として使える育毛剤となります。